■第3話■ちょうどいいテーブルのサイズとは。
「テーブル」は、食事をするだけではなく家族が集まる場所だと、第一話でもお話しました。
では、具体的にテーブルのサイズはどのように決めればいいのでしょうか。
まずテーブルの上で1人が食事をするスペースを目安で考えてみましょう。
幅60cm×奥行40cm前後が1人分のスペースですね、プラスご家族の人数分となります。
例えば、横に並んでゆったり3人座るなら幅2m×奥行85cm前後をお勧めします。
忘れがちですが大切なのは、イスを引いて腰掛けるスペースが最低でも60cmが必要になります。
毎日立ったり座ったりするテーブルの周りが狭くなると、精神的なストレスを生じる原因にもなりますので、
お部屋の広さはもちろん、動線(人が通る幅)もよく考えて、くつろげるちょうどいいテーブルサイズを選びましょう。
■第2話■一度見たら忘れられない、印象に残る形を探しましょう。
想像してみてください。
友達の家に遊びに行って、床の色を覚えてますか?
ほとんどの人が「茶色」くらいとしか、覚えていないと思います。
でもテーブルの色は?と聞かれれば、なんとなく答えられますよね。
僕たちも長くこの仕事をしていますが、毎日の接客やお客様宅への訪問で確信しています。
それくらいテーブルの色や質感が、その部屋の、住まいの印象を作るのです。
お客様を招いてお茶をするテーブルの質感や色合いは、その「家」の印象にもなり、
それがそこで過ごした「時間」の印象にもなっていくのです。
その印象は、お客様だけではありません。
家族にとっても、テーブルで過ごす「時間」が家族にとっての大切な「想い出」になる場所だと、考えています。
だからこそ、私は一度見たら忘れることができないくらいの特徴のあるテーブルを探すべきだと思います。
私たちが扱う、天然木無垢の「一枚板テーブル」は、どれ一つとして同じものはありません。
大きなフシがあったり、割れていたり、穴があいていたり、自然で育った木々の特徴を、
そのテーブルの個性として活かし、世界にひとつだけのテーブルとして仕上げています。
■第1話■まず、テーブルでいつも何をしているかを考えてみよう。
私たちが考える「テーブル」は単なる道具ではなく、人と人が集まる大切な場所。
ダイニングルームのテーブルといっても、食事のためだけに使っている方はいないでしょう。
家族の食事はもちろん、お友達を招いてお茶の時間もここで楽しく、子供たちの宿題もここで。
休日の朝はゆっくり朝刊を広げてコーヒーを飲む。
家族がそれぞれ別々のことをしていても、いつもなんとなく集まる場所がテーブルなんだと考えます。
テーブルを選ぶ時には、まずテーブルでの家族の過ごし方を考えてみましょう。
家族の一日、一週間のそれぞれの時間に何をしているかをイメージしてみて、
そのために必要なスペース、大きさを、家族みんなで決めていきましょう。
部屋で実際のサイズを検討する時には、新聞紙等を広げてバランスを見てみるのがお勧めです。